日本通運は12月17日、2019年上期より札幌東支店(札幌市白石区)の倉庫で、自動走行するフォークリフトおよび連携して稼働するオートレーターを導入し、出荷準備作業を自動化すると発表した。
同社のロジスティクスエンジニアリング戦略室は、2017年から豊田自動織機、日通商事と協力し、食品や飲料の共同配送を行っている札幌東支店新札幌物流センターにおいて、既存倉庫でも実現可能な自動化技術を活用した作業の省力化について検討を行ってきた。
その結果、出荷作業の一部については、自動フォークリフト(AGF)と、AGFに連携する自動垂直昇降機(オートレーター)の導入により、自動化が実現可能と判断した。
導入内容は、AGF 4台、オートレーター1基(既設のエレベーター1基を更新)、保管棚など。
これにより、①翌日の出荷準備のために夜間・早朝時間帯に行っていた有人のフォークリフト作業をなくし、AGFとオートレーターにより完全自動化、②作業スタッフが帰宅後の夜間時間帯に、各階に配置したAGFとオートレーターが連携して稼働、③各フロアでパレット積みされた出荷予定貨物を、1階出荷待機場所に自動で移動、④完全自動化による省力化、働き方改革の推進に加え、入庫作業と出庫作業の錯綜の解消および人と荷役機械の完全分離によって、より安全な作業ーなどを実現する。
同社では、今回の取り組みを第1ステップとして、今後はAGV(無人搬送車)やAGF等のマテハンを効率的に連携させ、有人のフォークリフトによるピッキング作業のさらなる省力化を計画しているとしている。