北洋銀行は3月14日、北海道、名寄商工会議所等と連携し、道北・道東エリアから本州に向けた共同輸送の実証実験をサポートすると発表した。
北海道が企画した「食品製造業競争力強化販路拡大事業」において、道北・道東の食品を首都圏に向けて共同輸送する実証実験が行われ、同銀行は連携機関として参画する。
共同輸送先(販売場所)は、北海道どさんこプラザ有楽町店(東京都千代田区)、 北海道どさんこプラザ吉祥寺店(同武蔵野市)。 販売日程は3月15~17日の3日間。
物流業界では労働時間の規制厳格化、トラック運転手の不足等により、コストアップや輸送サービスの低下が発生しており、特に地方部では、将来的に地域で生産された農産物、商品等を競争力のある価格で大消費地に輸送することが困難になることが予想されている。
同銀行はこれまで、こういった問題の解決および地域の活性化に向け、地元企業や行政機関等と連携し、生産者の輸送手段の選択肢を増やすため、共同輸送システムの構築を目指してきた。
2017年7月に「道の駅」等を活用した地域連携物流システム構築の提言を発表し、同10月に名寄商工会議所青年部の呼びかけにより名寄市で「道北経済人フォーラム」を開催、同11月に輸送費増加傾向・共同輸送の必要性を確認するため道北における物流アンケートを実施した。2018年6月には北海道による「食品製造業競争力強化販路拡大事業」を活用した実証実験の検討を開始した。
同銀行では「今後、北海道開発局とも連携し、他地域においても、地元が主体となった持続可能な共同輸送システムの構築を支援していく」としている。