アインHD・日本郵便 行田市で処方箋医薬品当日配送実証

アインホールディングス(大谷喜一社長、札幌市白石区)と日本郵便(衣川和秀社長、東京都千代田区)は1月17日、埼玉県行田市内の調剤薬局において、日本郵便の配送サービス「ゆうパック」により、処方箋医薬品を当日配送する実証を開始すると発表した。

対象の薬局は、アイン薬局行田店とアイン薬局行田新店。実証期間は同日より2月28日まで。

2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症が国内外で大きな影響を与え、医療提供体制および患者のニーズが変化している中、両社は、安全かつ迅速な医薬品流通ネットワークを構築することが必須であると考え、2021年3月に、第1回目の当日配送の実証実験を行った。

今回の実証は、前回の実証の結果を踏まえ、より正確に患者のニーズに対応するよう、対象地域を変えて行うもの。日本郵便が構築・提供する医薬品の当日配送スキームを、アイングループの薬局が活用する。自宅などで電話や情報通信機器により服薬指導を受けた患者は、当日中に医薬品が届くことで、安心して服用を開始・継続することができる。また、薬局を訪れた患者には、 薬局での滞在時間を短くすることで、感染リスクの低減に貢献する。

今回の実証では、埼玉県行田市内に住む患者に対して、対象の薬局において処方箋で受け付けた医薬品を、当日中にゆうパックで配送する。配送郵便局は行田郵便局で、16時30分頃までに対象の薬局から日本郵便に差し出しされた医薬品を配送する。

アインホールディングスでは、「多様化するニーズにきめ細かに対応するためのサービスの開発を目指しています。ゆうパックによる当日配送サービスの実証では、さまざまな層別ニーズの把握と最適なラストワンマイルを提供することで、コロナ禍においても患者さまの利便性の向上と安心安全な薬物治療へ貢献できるものと考えています」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする