北海道渋滞対策協議会 主要渋滞箇所8箇所を解除 札幌新道の渋滞解消に向け取り組み進める

北海道渋滞対策協議会(栗山健作会長・北海道開発局建設部道路計画課道路調査官)は8月8日、今年度1回目の会合を札幌第1合同庁舎で開き、道内の主要渋滞箇所の現状や対策、解除候補箇所などについて協議した。北海道開発局、北海道運輸局、北海道、道警本部、NEXCO東日本、札幌市、北ト協などが参加した。
同協議会は平成24年度に道内214の主要渋滞箇所を選定しており、これまで「右左折車線の増設・延伸・カラー舗装」「新たなICの整備」「誘導看板の設置」など様々な対策を行っている。主要渋滞箇所は同30年度までに33箇所が解除、7箇所が新たに追加され、現在188箇所となっている。

今回の会合では、同28・29の両年度に対策を行った箇所の状況が報告され、新たに「一般国道227号×一般国道228号」(函館都市圏)、「一般国道227号×くろしお道」(同)、「一般国道227号×道道函館館港線」(同)、「一般国道5号×一般国道227号」(同)、「一般国道12号×道道西野白石線」(札幌都市圏)、「道道琴似停車場新琴似線×道道下手手稲札幌線」(同)、「道道大曲工業団地美しが丘線×羊ヶ丘通」(同)、「一般国道39号×道道旭川環状線」(旭川都市圏)の8箇所を主要渋滞箇所から解除することを決めた。また、「一般国道36号×道道仁別大曲線」(札幌都市圏)は、ピーク時渋滞損失時間が大きく改善されたものの、平日ピーク時旅行速度のさらなる改善が必要として、現在計画されている道路整備の結果を待って、解除をするか判断するとした。
このほか、来年度の解除候補箇所として14箇所を報告。今年度、交通データのモニタリングを行うなどをし、指定解除を検討する。

また、主要渋滞箇所が9箇所存在し、交差点や高速道路出入口付近で慢性的な渋滞が発生している「札幌新道」における交通課題の解消に向け、今年度は北海道開発局、札幌市、NEXCO東日本が連携し、交通量調査を実施する。詳細な分析を行い、具体的な対策案を今後検討していくと報告された。

なお、同協議会が主要渋滞箇所に選定する指標は、一般道は「昼間12時間の渋滞損失時間が80万人時間/年以上」「ピーク時渋滞損失時間が182.6人時間/時以上(平日)」「ピーク時旅行速度が20㎞/h以下(平日・休日とも)」「特定日のピーク時旅行速度が20㎞/h以下(冬期・観光期等)」「一般・事業者・管理者の声」で、高速道路は「渋滞量520㎞・h/年以上または、休日5%タイル速度40㎞/h以下または、混雑度1.0以上」としている。

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