北済協 総代会を開催

北済協(大友龍之理事長)は6月18日、札幌パークホテルで第47回通常総代会を開催した。 役員改選では、大友理事長(大友運送)が留任、副理事長では、工藤誠一氏(三ツ輪物流)が退任し、藤村次男氏(北海陸運)が新任。林博己(エース)、井川智章(ホッコウ物流)、成田俊彦(室蘭海陸通運)の3氏は副理事長に留任。
このほか、理事として上野聖二(札樽自動車運輸)、片岸俊幸(札幌通運)、清野敏彦(ジャスト・カーゴ)、横内正晴(丸豊陸運)、由利敏雄(ヤマゲン運輸)、湯野信一(旭川小型運輸)、谷口弘幸(谷口運輸)、藤澤隆夫(北斗運輸)、日野渉(三ツ輪物流)の各氏が新任。監事では、西村仁(旭川通運)、川端正幸(幸福運輸)、の両氏が新任。

大友理事長は「前年度より契約台数は任意共済4種目とも増加し、掛け金収入は約4000万円の増収、税引前当期純利益は6億600万円と増益となったが、異常危険準備金を取り崩したため、実質ベースでは増収減益だった。出資配当金は10%の538万円、利用分量配当金は3億7656万円、合わせて3億8200万円を組合員に還元する。事故による賠償負担を減らすには、事故防止の徹底が最重要。事故防止は社会的責任であり、最優先課題と位置づけ活動いていく。事故による犠牲者を1人でも減らすように協力をお願いしたい」と述べた。

平成30年度は、自動車共済事業(対人・対物・車両・搭乗者)の掛金は26億4675万円と前年度より1・5%の増加。台数ベースでは6万5240台と同2・1%の増加。自賠責共済事業では、1万6064件と同1・3%の増加、掛金は4億6832万円と同1・4%の増加となった。事故発生状況では、対人事故が256件と5・5%の減少、対物事故が1477件と5・9%の減少、車両事故が419件と8・5%の増加となった。契約車両が第一当事者となる死者数は7人で前年度より1人の増加。事故発生率(100台当たりの事故件数)は、対人事故で1・14と前年度より6・6%減少し、全国15単協中7年連続でナンバー1、対物事故で7・32と同じく9・3%減少し、5年連続全国ナンバー1となった。車両事故は5・60で同じく11・8%減少、3年連続全国ナンバー2となった。
決算では、経常利益6億800万円と前年度より3400万円の増加となったが、前年度3月の爆弾低気圧に起因するホワイトアウトによる対物賠償額の期越え等により支払共済金が1億4500万円増加したことに伴い、異常危険準備金を取り崩し、対物責任準備金に1億2900万円の戻入を行ったため、実質ベースでは増収減益だった。 利用分量配当金として3億7656万円を計上した。

令和元年度は、自動車共済事業の契約台数6万5800台、掛金26億5300万円を計画。補償部門では、損害調査の強化に向けて、訴訟事案対策プロジェクトチームを新設するほか、組合員向け事故発生時マニュアルを配布する。また、新たにレッカー・ロードサービスの導入が承認された。自賠責共済事業では契約件数1万6400件、掛金4億7520万円を計画。事故防止事業では、死亡重大事故の発生0件、対物事故発生率7・0%以下、車両事故発生率5・5%以下を目指すものの、前日現在で死亡事故が3件発生していると報告。 経常利益は6億1600万円を計画。

また、総代会に先立ち、安全管理優良組合員表彰が行われ、「交協連会長特別表彰」として、江差運送、山口興産、新得協同運輸、富田通商の4組合員が表彰を受け、「北済協理事長表彰」として、晃亜興業、高瀨産業、札幌自動車、北海道合通、はせがわ、サンテック、中央運輸、道東興業、帯広商運、十勝豊西コンクリート製品、大樹運輸、神田運輸工業、丸徳運輸、清水貨物工業、協和トラック、北創運輸、丸栄運輸、アコリサービス、大松運輸、共栄運輸、新生建設運輸、星和運輸、小池重機、鈴木運輸、吉商、滝上運輸、美幌貨物自動車、北進、三栄通商、津軽運輸の30組合員が表彰を受けた。

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