東海電子(杉本一成社長、富士市)は5月15日、札幌駅前ビジネススペースで「点呼の未来、運行管理の未来、運輸安全の未来セミナー@北海道」を開催した。
IT点呼の要件緩和や、ドライバーへの指導監督の規則改正、道路運送法の改正、自動運転の普及など近年の運輸業界の動きについて説明したほか、貨客混載を行う場合の点呼の問題点や実施方法などを解説。IT点呼の実演も行った。
同社の杉本哲也氏は「対面点呼でも、惰性でなあなあでやっていると点呼が形骸化し、健康状態の把握などが十分にできなくなる。運転者に興味がないのが最悪の運行管理者」と述べ、運転者の健康状態の把握のため、同社が展開しているクラウド運転者台帳や業務用血圧計を紹介し、活用を促したほか、心拍とストレスを確認するヘルスケア機器の試作も行っていると案内した。
また、貸切バス業界でドラレコが義務化されたことを受け、将来の貨客混載の可能性を考え、混載許可車両に装着するドラレコなどの装置を別に取り付けることがないよう注意喚起した。
このほか、アルコール測定システムと運行管理システムの連携事例、効果的なドライブシミュレータの活用方法や飲酒教育のプログラムなどを紹介した。