北海道物流人倶楽部(斉藤博之代表幹事、北海道物流開発)は5月14日、36回目の例会を札幌第一ホテルで開き、荷主、運送会社、システム企業、学識経験者、保険会社、不動産会社、士業など道内外の物流関係者77人が参加した。同倶楽部は隔月開催で発足して丸6年が経過したが、過去最高の参加者となった。
道内コンビニ最大手のセコマの物流子会社であるセイコーフレッシュフーズ(本田竜也社長、札幌市白石区)の堤豪気専務が「荷主が考えるこれからの物流との関わり」をテーマとして講演した。
同専務は「調達、生産から物流、販売、システムまで自前でまかなうのがセコマグループの形。道内175市町村に1151店舗を出店し、毎日240台のトラックで約7万㎞を走っている。一般的なコンビニ配送と異なり、全体の物流効率を重視して、店舗への配送頻度を柔軟に設定しているほか、納品時間に制約を設けない代わりに無駄のないスケジュールを組んでいる」と物流体制を説明。
「当グループでは製造、物流、店舗、いずれの間でも上下関係がない。協力運送会社が商品を運んでくれるからセコマグループのビジネスが成り立つので、物流でも『荷主が上』という意識は自然なほど持っていない。運送会社と同じ方向を向いていけば、厳しい環境に立ち向かっていける」と強調し、同社が実施している運賃の決め方、物流改善や法令順守、物流平準化のための取り組みなどを報告した。
同倶楽部事務局では、「多くの物流関係者に参加していただき、非常に盛況となった。今後、参加者100人の達成を目指していきたい」としている。