エース グループ経営会議 「Oneエース」で躍進誓う。 M&Aに本腰、プロジェクトチーム立ち上げへ

エース(林博己会長CEO、石狩市)は1月5日、札幌サンプラザで「令和2年エースグループ経営会議」を開催、役員や幹部、各拠点の管理者らが参加し、それぞれ所信表明を述べた。
参加者には「発行したばかり」という同社の歴史や経営のエッセンスをとりまとめた「未来のエースマンへ」と題した書籍を初めて配布、林会長と中野政嗣社長は「多くの案件の話をいただいている。Oneエースとなって頑張ろう」と参加者に向かって強く呼びかけた。

林会長は年頭所感として「昭和59年にトラック7台、7人で創業したが、現在は550台、パートを含め1360人の従業員に恵まれている。不景気の中で創業し、バブル崩壊とその後の長い景気低迷の中でも、エースは右肩上がりで発展し続けてきた。何よりも一昨年の胆振東部地震の際はブラックアウトの中で、何も言わずとも全営業所の全従業員が普通に出勤し、市民の生活を守るために普通に働いた。この姿が非常に嬉しく感動し、多くの荷主企業からも感謝の言葉をいただいた。また、主要荷主の1社であるニトリ様の配送では、品質が評価されて3年連続で全国のチャンピオンに選ばれた。チャンピオンベルトをいただき、本社に飾っている。これらはこれまでの35年間の結実だと思っている」と振り返り、昨年からエースの未来像を考える「エース未来プロジェクト」を立ち上げ、今年は「企業買収を考えるプロジェクト」を立ち上げると報告。「M&Aの推進により、これまで培ったエースの英知を日本中に注入していきたい」と述べた。

中野社長は「昨年は関東地区で30%の売上増、北海道では一昨年に竣工した石狩第7物流センターが本格稼働ししたほか、新規案件が寄与し15%の売上増となった」と報告。「グループの業容拡大と運営基盤の強化に取り組んでいく。現在、複数の案件の話が来ており、グループ全体でプロジェクトチームを組んで適切な提案をし、獲得を目指していく。M&Aも精力的に進めていきたい」と述べた。

ロジスティクス事業部の林哲也取締役は、石狩第7物流センターについて「先進事例として全国から50団体、400人の見学があり、今年は地元小学校の社会科のカリキュラムの一環としてセンター見学を組み込みたいとの打診を受けている。物流のイメージと認知度を変える先端をエースが走っていきたい」と述べた。

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