ブエングスト(川口剛社長、札幌市豊平区)は2月24日、北海道産の農産物などを無料プレゼント・購入できるサイト「北海道旬得便」をオープンすると発表した。サービス開始は3月3日より。
「北海道旬得便」は、「送料のみの支払い」で商品がプレゼントされるというサイト。プレゼント品の他に販売も併設予定で、コロナ禍で困っている農産物生産者や飲食店から商品を買取り、廃棄しなくて済むよう提供する。
新型コロナウイルスの影響により、飲食店の農産物消費が減ることで、生産された農産物は過剰在庫となっている。同社では道内の複数地域の観光・飲食関係者から、販売方法についての相談を受けてきた。
生産者や飲食店では、従来通りの生産・販売方法で運営していることが多く、テイクアウトやショッピングサイトなど非接触型の業態へと変化が迫られている中、「現実的には操作できない」「サイト運営に手が回らない」などIT化が進まない状況があった。
そこで同社が得意分野を活かして、新型コロナウイルスによる影響を受けた生産者や飲食店の支援することを目的としながら、食品ロスを削減するSDGsの取り組みとして、同サービスを開始した。
商品は、生産者や飲食店が利益の出る価格で同社が直接買い取りする。「まずは少しでも多くの皆様に知って頂くことで、今後のネット販売や道外の飲食店などへの販売に繋げていくことが目的」とし、「農産物生産者や飲食店などが継続的に売り上げを確保できるような新しい形の循環型のプラットフォームの構築を目指していく」としている。