[日本初・配送ロボット公道実験③］札幌市狸小路商店街で実証実験

北海道自動走行ビジネス化調査研究プラットホームは10月11日、札幌市中心市街地の狸小路商店街５丁目で「日本初の人追従・自走式の配送ロボットの公道実証実験」を行った。
配送ロボット社会実装推進コンソーシアム（仮称）、三菱地所、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、セイノーホールディングスの子会社ココネットが実験に協力した。
　　
「旅行客が宿泊先のホテルから配送ロボットを連れてスマートに手ぶら観光とショッピングを楽しむ」という状況を想定し、ドイツやフランスなどで既に公道走行の実績のあるロボット２台（独ドイツポスト製PostBOT、仏エフィデンス製EffiBOT）を活用し、①ヒトへの追従デモ②自動走行デモを行った。
　
配送ロボットは、ホテルを出た買い物客の歩く速度にあわせてピッタリと追従し、ドラッッグストアと餃子屋で購入した商品を積み、自動でホテルまで帰って行った。
買い物客が立ち止まったり、方向を変えても、一定の距離を保ちながらしっかりと追従し、自動走行のボタンを押すと、無人での自律走行に切り替わり、スタートしたホテルの玄関に無事帰還した。また、１人の買い物客に２台の配送ロボットが追従する様子も披露した。

実験に協力した「配送ロボット社会実装推進コンソーシアム（仮称）」の萩原哲也氏は「他の自治体でも配送ロボットの公道実験の話が持ち上がっているが、実施は北海道が一番早く、自動走行に関して最も進んでいるといえる。欧州などで社会実装されているケースでは、安全面などの問題は出ていない。今後、人手不足への対応策として大いに活用できる」と評価した。