イクソル(ixol、谷川佳士郎社長、札幌市中央区)では、主力の運送事業者向けクラウド型業務管理システム「Comtruck System(コムトラックシステム)」の利用社数が230社を突破した。ユーザー比率は、一般貨物事業者が約30%、軽貨物事業者が約50%、その他が約20%。
「コムトラックシステム」は、一つの画面に必要な情報(日時、ドライバー、請求先、積地、着地、積荷、作業名、距離、ロット、時間、運賃、各種経費など)を一度入力するだけで、運行指示・配車表・日報・月報・請求書・支払明細書といった運送業に必要な帳票関係を簡単に出力することができ、業務の効率化が図れることから、多くの事業者から好評を得ている。
同システムは一般貨物向けのほか、軽貨物、自動車陸送、緊急配送向けなどにそれぞれパッケージ化されており、谷川社長は「インターネット環境さえあれば、初期費用なくすぐに導入でき、とりわけ軽貨物専用のシステムとしては高いシェアを誇っている」と述べる。
同社ではこのほか、「コムトラック」シリーズのクラウドサービスとして、未来予測型の運行・労務管理システム「コムトラックLMS」、中小企業向け倉庫在庫管理システム「コムトラックWMS」を提供しており、パッケージ化はしていないものの、独自に開発した求車求荷システムの運用も個別に手掛けている。
谷川社長は、システムの開発に約20年、物流業界に約13年携わり、首都圏を中心に一般貨物事業者、軽貨物事業者などへの営業支援や現場効率化の提案、ニーズに合ったシステム開発の受託・販売などを行うほか、昨年11月には、国内の宅配インフラの品質向上と課題解決、新しい価値の創造、地位向上などを目的とした次世代物流協会(北川英夫会長、東京都練馬区)の設立にも携わった。
社名は「I(人、IT)」と「X(交わる、無限大)」と「OL(solution、太陽”sol”)」を組み合わせた。物流とITをかけあわせ、物流事業者の発展につなげたいという思いを込めている。