幸楽輸送  冬タイヤにドライバーの希望を取り入れ   安心感増し事故も減少

幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)では2018年度より、ドライバー一人ひとりが希望する冬タイヤを購入し、それぞれ使用してもらっている。
スケールメリットを生かして購入費用を抑えるため、会社が選定した1メーカーのタイヤを使用するのが一般的だが、同社ではこの取り組みにより、「安心して走れる」とドライバーに好評を得ている。

冬期の北海道では、圧雪アイスバーンやブラックアイスバーンなど運転が難しい路面状況が発生し、夏場に比べて事故が増える傾向にある。気をつけて運転をしていても、路面状況が悪い場合、「なかなか停止できない」といった経験は、多くのドライバーが経験することだ。
このような中、長時間運転を行うドライバーに「それぞれが一番運転・停止しやすいと考えるタイヤ」を選んでもらい、安心感を高める狙いだ。

同社ではそれまでは、会社が決めていたタイヤを使っていたが、「別のメーカーのタイヤを履かせて欲しい」「このタイヤメーカーの製品の方が安心して運転できる」といった要望がドライバーからあったため、これに応えた。ドライバー全員から希望する冬タイヤのアンケートをとり、その通りに購入し、使ってもらっている。

不動社長は「もともと事故は多くなかったが、小さい事故を含め、冬期間の事故はさらに減少している。タイヤの購入費用が多少高くなったとしても、ドライバーが安心だと思えるタイヤを使ってもらった方が安全な運行につながると考えた。また、ドライバーも『自分が要望したタイヤを使っている』という意識があるのか、より気をつけて運転をするようになっている感じを受ける」と話している。

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