JL北海道 実務者大会を開催「運転者の指導教育」など研修

JL北海道地域本部(野村佳史本部長、丸日日諸産業)は5月19日、登別温泉石水亭で平成30年度第一回実務者大会を開催し、約80人が参加した。研修会と平車部会、箱車部会、道外輸送部会による意見交換会などを行った。
 
 
研修会では、行政書士佐々木ひとみ事務所(札幌市東区)の佐々木ひとみ氏が「運転者の指導教育」をテーマに講演。「健康起因事故が目立っており、防止のためには、たまに行う安全教育よりも、毎日の継続的な働きかけが重要。乗務前点呼を有効に活用してほしい」とし、管理者に対し、「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアルを読み込んだ上で、記載されている点呼の際に確認すべき事項を必ずチェックし、記録を残すことが重要だ」と強調した。
「健康状態を見るほか、適性診断の結果、健康診断の結果、既往歴、運転経歴証明書、視力、加齢、私生活の状況まで参考にしながら点呼を行ってほしい。適性診断で危険感受性や安全態度の項目が低かったドライバーには注意が必要。毎日、血圧と体温を計測することも有効。これらにより、事故報告を出すようなリスクはかなり抑えられる」と呼びかけた。
また、「毎日ドライバーが元気に帰ってこられるかを見切って出発させなければならないが、1人1人の健康状態をしっかり把握して出発させている自信が本当にあるか。ドライバーのことをどれだけ見ているかが問われる。運命共同体を見ているか」とし、「ドライバーへの教育は「積極的な声かけにより信頼関係を築き、指示ではなく、考えさせる仕組みにしてほしい」と話した。

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