札ト協南空知支部（工藤英人支部長、工藤商事）は２月28日、栗山町役場で同町との間で「緊急時における輸送業務に関する協定」を締結した。
北ト協では2014年度に道内全自治体との間で「災害時等の際における輸送協力協定」を結ぶ方針を固め、傘下の地区ト協や加盟支部単位で協定締結を順次進めてきた。
栗山町で全179市町村と協定を締結したこととなり、大きな目標をクリアした。
自治体が大きな災害に遭うか、その恐れがある場合、また、復旧復興の際、防災資器材や食料、生活雑貨、医薬品などの輸送の要請・協力の手続きを定めるもの。ト協側は、要請を受けると加盟事業者間の調整を行い、最も効率的な輸送が可能な運送事業者を自治体に通知し、自治体の災害対策本部等の指示のもと、輸送業務を行う。
工藤支部長のほか、野々川正司副支部長（岩崎建設工業）、井波俊之理事（坂田運輸）、藤柳誠一監事（藤柳商事）、佐藤清夫顧問（ゆうせい運輸）、藤本光春事務局長に加え、北ト協の長澤雅司参事が出席した。
工藤支部長は「何かあった場合、地元の輸送事業者で栗山町を守っていきたい。有事の際はコミュニケーションが重要となるが、栗山町とは日頃の様々な活動を通じ、顔と声が分かる関係が築けており、これが強み。支部会員には運送だけではなく、建築土木やレッカーの事業を行っている者もおり、いざという時には大いに役に立ちたい」と挨拶。
栗山町の佐々木学町長は「南空知支部の皆様には交通安全活動や防災訓練をはじめ、多大な貢献をしていただいている。近年大きな自然災害が多発しており、非常時の備えとして町民の安心・安全につながる協定と考えている。この協定を契機として、災害二強い町づくりを進めていく」と述べた。
