北海道開発局は7月6日、書籍「石狩湾新港の軌跡」の編集人の栗田悟氏が日本港湾協会の企画賞を受賞したと発表。
同書は、札幌圏を中心とする生産物流の増大、都市型工業の発展や北方圏との経済交流への対応のため、「第3期北海道総合開発計画(昭和45年閣議決定)」において主要プロジェクトとして、何も無かった砂浜に「港」を作り始めた昭和40年代後半から深く関わってきた田岡克介石狩市長(当時)のインタビューを交えて、栗田悟氏が編集人として1冊にまとめ上げたもの。
第1章「石狩市民百年の夢を見る(田岡市長インタビュー)」、第2章「草創期昭和の歩み」、第3章「平成の記憶」の3章構成で、石狩湾新港の歩みをたどっている。
日本港湾協会では、港湾及び港湾を取り巻く地域の振興に顕著な貢献をした人物、事業、研究開発や優れた論文、著作物等に対して、毎年各賞を顕彰している。同賞は「港湾に関する映像、著作、講演、展示、イベントその他であって、その企画表現等が特に優れ、港湾等に関する理解の増進並びに整備の促進等への貢献が顕著であった個人又は団体」に授与されるもの。同書は、「港湾整備開始時からの記録をまとめた書籍の発刊により石狩湾新港の理解増進に寄与する」と評価された。
なお、長崎県佐世保市で予定されていた表彰式は、新型コロナウイルスの影響に伴い取り止めとなった。