北海道銀行「2020年度北海道経済の展望」

北海道銀行は12月1日、「2021年度北海道経済の展望」を発表、実質道内経済成長率は2020年度が前年比-7.3%、2021年度が同2.9%と予測した。

2020年度の道内経済は、緊急事態宣言の解除後、底離れから徐々に持ち直しの動きに転じるものの、4〜6月期の急激な落ち込みを取り戻すことが出来ず、実質道内総生産は前年を大幅に下回ると予想。道内は新型コロナによるサービス産業等への影響がより大きいことなどを背景に、国内全体以上の落ち込み幅となるとしている。

2021年度の道内経済は、ワクチンの普及が進む中、国内外経済や企業収益の回復、雇用・所得情勢の持ち直しなどを受けて、移輸出や個人消費の増加が押し上げ材料となり、プラス成長に転じると予想。ただ、ワクチンが広く接種されるには相当な時間がかかるため、感染防止対策が引き続き求められる結果、サービス消費の持ち直しテンポは限定的とし、サービス産業のウェートが大きい道内経済には、そのテンポの鈍さが足かせとなるとしている。

道内純生産(要素費用)の見通しでは、運輸・郵便業は2020年度が5683億6600万円で前年度比-40.9%の大幅な低下、2021年度が7008億3900万円で同23.3%の伸びと持ち直しの予測。

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