「健康経営推進セミナー2025in札幌」が2月7日、大塚製薬北海道支店で開催され、道内企業の事例紹介として、シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)の渡辺雄生取締役 総務統括部長が講演した。
健康経営に関する北海道の現状や今後の展開などを紹介するもので、北海道、協会けんぽ北海道支部、大塚製薬北海道支店による共催、北海道ヘルスケア産業振興協議会が後援した。
渡辺氏は健康に関する同社の取り組みについて、「人材の採用・定着に寄与すると考えて推進している。福利厚生の充実とあわせ、従業員の家族にも届く仕掛けを意識している」と説明。

周年事業として、「体を動かし」かつ「普段できない」体験を企画。65周年(2017年)では、札幌ドーム(当時)を貸し切り、スポンサー契約をしている北海道コンサドーレ札幌のJ1公式戦直後にピッチでサッカー大会を開催したほか、70周年(2022年)では、市内カーリング場を貸し切り、日本一のチームの指導によるカーリング体験と大会を実施。「めったにない体験となり、喜んでもらえた」と振り返った。
また、今年度は「アフターコロナでの新しいイベント」を企画し、7〜9月にかけてアプリを活用した「ウォーキングコンテスト」を開催。
モチベーションを維持してもらうため、毎月表彰を行い「家に持ち帰り、家族で共有できるものとして、富良野メロン、シャインマスカット、お米などを景品として提供。「正社員の半数が参加し、楽しみながら自然と歩く意識が身についていた。ウォーキングの進捗をきっかけとして会話が盛り上がる場面もあり、コミュニケーションツールとしても有効だった。会社と従業員の結びつきが強くなったのではないかと捉えている」と述べた。
このほか、接骨院の出張施術サービスや、新卒者に向けたトレッキングなどの取り組みを報告し、今後は「健康診断のオプションとして、女性に向けたがん検診の導入を検討している」と話した。