三菱商事 「大型LNGトラック」公道走行試験 北ト協会員に協力事業者を募集

大型トラック分野におけるLNGトラックの普及を目指し来年度、北海道で「大型LNGトラック」の公道走行試験を実施する三菱商事(東京都千代田区)は、北ト協会員を対象に、実証事業において大型LNGトラックの営業時運行データ取得に協力できる事業者を募集している。

同社はエア・ウォーター(大阪市中央区)を共同実施者とし、環境省令和3年度CO2削減対策強化誘導型技術開発・実証事業として、2022年4月より「北海道内における大型LNG トラックの公道走行試験」を行う予定。

同試験はトラック燃料としてのLNGのディーゼルに対するCO2排出量や燃費性能等の優位性を確認する為のデータ計測を目的として、LNG充填所を石狩と苫小牧の2箇所に設置し、同8月以降は更なるCO2排出削減に向けLNGへの家畜糞尿由来の液化バイオメタンの一部配合を予定している。

公道走行試験に協力してもらう事業者には、いすゞ自動車の「GIGA CNG/LNG G-Cargo」車両本体を無償貸与する。また、トラック走行時の各種データ収集と利用を目的としていすゞ製の車両運行・動態管理システムを搭載するほか、ドライバーには別途、運行記録票等への必要事項の記録に協力してもらう。

11月に公道走行試験に関する契約締結・仕様決定を行い、2022年3月以降、順次車両登録・納車する。新年度に入り順次公道走行試験(月毎のデータ提出)を行い、2023年2月末に試験を終了、車両返却手続き(または継続利用の相談)を行う。

同社では「大型LNGトラックの利便性・環境性を確認してもらい、将来の大型LNGトラック導入検討の一助として頂きたい」としている。

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