ジモティー リサイクルショップ等の売れ残り商品を地域内リユース 札幌で実証事業

ジモティー(加藤貴博社長、東京都品川区)は5月14日、リサイクルショップや不用品回収業者の売れ残り商品や滞留在庫について、地域情報サイト「ジモティー」を通じて地域内でリユースすることで、廃棄費用を削減し収益に変える実証事業を始めたと発表。
第一弾として、A-one(市原幸人社長、札幌市東区)が運営するリサイクルショップ「リビング館」と提携し、実証事業を行った結果、開始から1カ月間で、既存チャネルの小売実績を約25%増加させた。

ジモティーは現在、月間1000万人以上が利用。今回の取り組みは、リサイクルショップや不用品回収業者が売れ残り商品や滞留在庫を、手間やコストを極力かけずに、ジモティーにて大量に販売するもの。

リサイクルショップや不用品回収業者では、大量に不要品を買取・回収する過程で、売れ残ってしまい廃棄される商品や、既存のルートだと販売できる可能性が低い滞留在庫が多く発生。これらの商品は、倉庫のスペースを圧迫するだけでなく、廃棄時には費用がかかることが課題となっていた。

A-oneは札幌市において、地域に根ざしたリサイクルショップのリビング館を運営。地域内から買い取ったリユース品を集める中で、倉庫内に多くの在庫を抱えており、毎年多くの廃棄費用をかけて処分していた。
今回の提携では、地域内のリユースを加速することで在庫の廃棄費用の削減や収益化を実現したいA-oneのニーズと、当社の理念が一致。倉庫に滞留または廃棄されていた不要品をジモティーに出品し、販売することで、廃棄コストを削減し収益化させるだけでなく、地域内でのリユース促進を図った。

リビング館が保有している売れ残り商品や滞留在庫を、ジモティーに出品し、商品はジモティーでのネット決済後、リビング館が指定する事務所で受け渡しを行った。ジモティーは、スタッフを派遣して、出品フローの構築や出品作業を担った。

開始から1カ月間で316品販売し、販売収益は既存チャネルの小売実績に対して、約25%増加となった。
「今後も、さらなる販売方法の改善と廃棄になる在庫の削減を目指して、検証を継続する」としている。

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