共同配送システム「やさいバス」 牧場と農家をマッチング

北海道コカ・コーラボトリング(佐々木康行社長、札幌市清田区)は7月18日、ルスツリゾート・ルスツファームを運営する加森観光(加森久丈社長、同中央区)、苫東ファーム(松井正人社長、苫小牧市)と共同で、いちご栽培で生じた葉やランナー(ほふく茎)などの廃棄野菜を羊の飼料として与えるため、共同配送システムの「やさいバス」でつなぎ、CO2 の削減に貢献するサスティナブルな取り組みを開始したと発表。
本来不要とされていた葉やランナーが有効活用される道内で初めての取り組み。

ブランド羊肉「羊蹄ひつじ」を約650頭飼育しているルスツファームでは、冬期は雪の影響で放牧を行うことができず、年間を通して栄養豊富な飼料を安定して与えられる方法を模索していたところ、北海道コカ・コーラボトリンググループが展開する「やさいバス」を通して、いちごの生産・販売を通年で行っている苫東ファームとのマッチングが実現した。牧場と農家が「やさいバス」によってつながることは、道内で初めての試みとなる。

苫東ファームのいちご栽培で生じた葉やランナーといった生産残渣を、「やさいバス」でルスツファームに安価に運び、羊の飼料として活用することで、羊の肉質のさらなる向上が期待でき、一方、苫東ファームは葉やランナーの処理にかかっていたコストの削減に繋がる。両社のマッチングは有用性が高く、生産者と購買者をつなぐ「やさいバス」との連携により、生産残渣の削減のみならず、処理の際に排出されるCO2の削減も実現した。

北海道コカ・コーラボトリングでは「本事業では、グループで持 つ経営資源を活用し、北海道内の物流を担うほか、生産者や販売店など多くのパートナーとの連携を強化することで、より良い北海道へ向かう好循環への貢献を目指していく」としている。

ルスツファームでは、「今後も様々な廃棄野菜を羊の飼料として取り入れ、地域の循環型廃棄物削減の取り組みをエコサイクルとして行い、よりサスティナブルなファーム運営を行うと共に、羊肉のさらなる肉質向上と安定した供給を目指す」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする