北海道文教大学附属高等学校「物流業界における2024年問題についての特別講座」

北海道文教大学附属高等学校(宮路真人校長、恵庭市)は4月16日、食物科2年生を対象とした「物流業界における2024年問題」に関する特別講座を行ったと発表。昨年に続き2回目。

将来的に飲食業に従事する生徒が多い同科の生徒に対し、物流業界の2024年問題を知ってもらうとともに、飲食業界における在庫管理のリスクや、リードタイムの影響など物流への理解を深めてもらうことが目的。 

大壮運輸(江別市) 経営企画部の森脇有斗部長が講師を務め、消費者に荷物が届くまでの過程や課題などを解説。活魚を水槽が搭載されたトラックでフェリーを利用しながら韓国やロシアまで届ける事例や、輸送途中に梱包している段ボール箱が少し破損しただけでも、取引先に荷物を受け取ってもらえないことなどを紹介。

聴講した生徒からは「商品を提供する企業として価格を安くするためには、運ぶための仲介業者を減らすと良いという話が印象に残った」「物流に従事する人が減っている影響が出ているという話が印象に残った」などの感想があった。

このほか、輸送についてのワークショップを実施。グループに分かれて、ケーキ製造に使用する材料の仕入れと出荷についてシミュレーションを行った。道内複数の生産地から原材料を仕入れ、輸送にかかるリードタイムやコストを考慮しながら、どのように商品を出荷するか、タブレット端末を活用してシミュレーションを行なった。

「材料の輸送の計算を通して、材料が届くまでに凄く時間がかかることが改めて知ることが出来た」といった感想が出た。

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