カゴメ・ミナミアグリシステム たまねぎ貯蔵庫・選果場完成 廃校中学校の校舎・敷地を活用

農業生産法人のミナミアグリシステム(南和孝社長、有珠郡)とカゴメ(山口聡社長、名古屋市中区)、両社の合弁会社であるそうべつアグリフーズ(南和孝社長、有珠郡)は6月25日、準備を進めてきたそうべつアグリフーズの生鮮たまねぎの貯蔵庫と選果場が完成したと発表。貯蔵庫・選果場や加工場は、廃校となった壮瞥町立久保内中学校の校舎・敷地を活用することで、地元雇用を創出するとともに、地域活性化にも貢献していく考え。貯蔵庫はグラウンドに新設し、延床面積は1430㎡。選果場は校舎・体育館を活用し、延床面積は822㎡。

主にミナミアグリシステムや地元農家が栽培した北海道産のたまねぎを、9月から道内外の卸・仲卸や量販店にむけて販売を開始する。また、2022年には加工場を建設し、同年から剥きたまねぎなどを、2023年からを冷凍ソフリットなどのたまねぎ加工品を、全国の中食・外食等に携わる顧客に販売していく計画。

ミナミアグリシステムは1941 年から有珠郡壮瞥町で農業を営んでおり、畑作のほか、野菜や花卉の施設園芸、和牛の繁殖などにも取り組んでいる。今回の事業は、従来から目指してきた農業振興に加えて、たまねぎ生産者が壮瞥町エリアで増えることや加工場が地域住民の働く場になることで、地域の活性化に貢献できると考えている。また、野菜をそのまま販売するだけではなく、加工して販売することで中食・外食市場からのニーズにも応えることができると考えている。

一方、カゴメは「トマトの会社」から「野菜の会社」に進化するために事業の多角化を進めており、新たな事業や領域での成長については、オープンイノベーションを推進し、他社と積極的に連携していく方針を採っている。たまねぎは、中食や外食産業の現場において需要が高まっており、これを成長に取り込むために、ミナミアグリシステムを事業パートナーとし、主に北海道産たまねぎを、ユーザーのニーズに合わせて生鮮品から加工品までシームレスに提供できることを強みとして、事業拡大を図っていく考え。また、今回の事業では、たまねぎの貯蔵庫や選果場、加工場には廃校した壮瞥町立久保内中学校の校舎・敷地 を活用しており、地元の雇用創出と地域の活性化にも貢献できると考えている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする