札幌市内で八百屋ベンチャー「ヤオハチ」を運営するやお八(藤川欽三社長、札幌市東区)は8月31日、野菜を消費者の自宅まで届けるデリバリーサービスを開始した。コロナ禍で外出を控えている消費者や高齢者、仕事や子育てで買い物の時間が確保しづらい消費者のニーズに応える。
「ヤオハチ」は、独自の流通で無駄を省き、新鮮な野菜を安定した価格で提供する八百屋ブランド。創業わずか約6カ月で同市内に8店舗(直営店3店舗、FC5店舗)を開業している。
今回、幅広い層の消費者からデリバリーを希望する声を多数あったことから、「ヤオハチデリバリー」のサービスを開始する。
サービスエリアは栄町店、南平岸、麻生店の3店舗から3㎞圏内とし、1500円以上購入した消費者を対象とする。ヤオハチ店舗で扱う商品全てが対象となり、サービス利用可能時間は10時から15時まで。15時までの注文を当日の17時から順次配送する。
同社は、青果流通が抱える「ムリ/ムダ/ムラ」を解決すべく、全国500の独自の生産農家ネットワークと、全国に及ぶ物流網を強みとし、卸を介さず仕入れから販売までを一気通貫で行うモデルを構築。2025年には全国50店舗を目標に、「八百屋業界のユニクロ」をコンセプトに掲げ、鮮度の良い良質な野菜をリーズナブルな価格で提供していく考え。