スペースウォーカー  エア・ウォーター  エア・ウォーター北海道  水素ガス輸送・供給設備に使用可能な「次世代複合材高圧タンク」開発へ

エア・ウォーター(豊田喜久夫会長・CEO、大阪市中央区)とエア・ウォーター北海道(北川裕二社長、札幌市中央区)は9月15日、SPACE WALKER(スペースウォーカー、眞鍋顕秀社長、東京都港区)と水素利用に関する技術開発の基本合意書を新たに締結したと発表。締結日は同14日。

スペースウォーカーは、持続可能な宇宙輸送手段を提供するために、有翼式再使用型サブオービタルスペースプレーン(地上から出発し、弾道軌道を描き高度100㎞程度まで上昇後、帰還時は有翼で飛行機のように滑走路に着陸する宇宙飛行機)の研究・開発を行っており、2020年9月に、エア・ウォーター及びエア・ウォーター北海道と基本協定を締結。
主にサブオービタルスペースプレーンの運用等を行う上での協力関係を構築し具体的な検討を進めている。このような中、北海道大樹町にて打ち上げを計画する取り組みに加えて、新たに脱炭素社会の実現に向けた技術開発の基本合意書を締結した。

エア・ウォーター及びエア・ウォーター北海道は、1970年代から宇宙ロケット開発に携わり、供給設備の納入や研究開発を進めてきたほか、高圧ガスに関する製造、貯蔵、運搬から使用方法に至るまでの豊富な知見と技術を保持している。

今後は、3社の知見や技術を持ち寄り、主に地上での水素の輸送・供給設備に使用可能な「次世代複合材高圧タンク」の開発に共同で取り組んでいく。
「次世代複合材高圧タンク」とは、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)複合容器を指し、ロケット開発で最も重要となる「軽量化」の技術の一つ。従来品と異なり、金属をほとんど使わない容器で、耐久性・長寿命化と軽量化の両立を極限まで追求しているもの。
開発する高圧タンクは今後、水素トレーラーやカードルなどの輸送機器への展開や水素ステーションでの利用を想定し、地上での水素の輸送・供給設備に使用可能な「次世代複合材高圧タンク※」の開発に共同で取り組んでいく。

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