カネカ 苫東に医療機器新工場

カネカ(田中稔社長、東京都港区)は1月24日、苫小牧東部産業地域(苫東地域)に医療機器の工場を新設すると発表した。新工場は、製造プロセスの自動化、高度化による生産性の高いスマート工場で、投資金額は約100億円。2024年5月の稼働を予定している。

同社は医療機器を国内外へ事業展開しており、今回生産を予定している医療機器は米国での適応拡大や昨年発売した新製品の投入が奏功し、着実に販売が伸びている。
今後、潜在患者数が多い米国、中国などで需要の急拡大が見込まれ、今回の工場新設による供給基盤の確保により飛躍的な事業拡大を図る考え。

同社は、2017年に北海道の事業を統括するカネカ北海道(札幌市中央区)を設立、2020年に別海ウェルネスファーム(野付郡)を設立し循環型有機酪農に取り組むなど、地域性を活かした特色ある事業を展開。

新工場を建設する苫東地域は、陸・海・空路の利便性が高い物流の要衝に位置し、各種インフラが整備された工業団地。新工場には同社の太陽電池を設置し、「ゼロエネルギーファクトリー」を目指す。

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