北ト協は9月5日、8月中に事業用貨物自動車による交通事故が相次いだことから、松橋謙一会長(山登運輸)と本間雅実輸送秩序交通対策委員長(幌南運輸)の連名による「交通事故防止に向けたメッセージ」を発出した。
同メッセージでは、事業用貨物自動車による交通死亡事故が昨年同期比で減少しているが、8月以降、トレーラの単独事故や対向車線はみだしによる正面衝突事故のほか、一歩間違えば重大な交通事故になりかねない事案も多数発生しており、また、会員事業所での事案ではないものの、事業用貨物自動車による飲酒運転事案も発生しているとし、「トラック運送業界は2024年問題に直面しており、運送業界の信用を失いかねない飲酒運転事案や重大な交通事故が立続けに発生している状況は、正に危機的な状況にある」と指摘。
「このような状況を打開するためにも、トラック運送業界が一枚岩となって交通事故防止を徹底していく必要性」があるとし、会員事業所に対して「点呼等の確実な実施、点検整備の確実な実施、運転者に対する的確な指導の実施」などに気を配り、「地道ではあるが現時点において出来得る各方策に取り組み、交通事故の抑止」を図るよう呼びかけている。