JFE エンジニアリング 長距離パイプライン輸送の検討

JFEエンジニアリング(大下元社長、東京都千代田区)は8月9日、石油資源開発(JAPEX、藤田昌宏社長、同)より、「パイプラインを用いたCO2輸送に係わる概念設計業務およびCO2圧入基地の概念設計業務」を受託したと発表。

日本政府は「GX実現に向けた基本方針」で2030年までのCCS(CO2の回収・貯留)事業開始に向けた環境を整備するため、模範となる先進性のあるプロジェクトを支援する方針を示しており、これを受け、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、CCSの普及と拡大に向けて、事業の大規模化とコスト削減に取り組むモデル性のある事業を「先進的CCS事業」と位置付け、CO2の分離・回収から輸送、貯留までのバリューチェーン全体を一体的に支援することを表明した。

今回、JOGMECが公募した令和5年度「先進的CCS事業の実施に係る調査/北海道・苫小牧エリアにおけるCCS実現可能性調査」を3社(JAPEX、出光興産、北海道電力)が受託し、JAPEXは同社が担うCO2輸送、貯留の検討の一部である同業務をJFEエンジニアリングへ再委託した。

同業務でJFEエンジニアリングは、パイプライン建設の豊富な実績と最先端の技術・知見を活かし、複数の拠点をつなぐ長距離パイプライン輸送の検討を行う。
また、国内油ガス田で培ったガス圧入技術の知見をもとに、CO2を地下へ圧入するための地上設備に関する検討を行う。

今後もCCSの早期実現に向け各種技術開発に取り組み、カーボンニュートラルや持続可能な社会の実現に向け貢献していくとしている。

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