幸楽輸送 新社屋竣工 建屋武器に売上高100億円目指す

幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)は4月15日、本社新社屋を竣工した。旧社屋を解体し、同敷地に約1年かけて新築建替えをした。
新社屋は、敷地面積1654㎡、延床面積259㎡、鉄骨造二階建て。面積を約2倍に拡大し、将来の事業伸長に備えて拡張性も持たせた。設備投資金額は約3・8億円。
 
働きやすい職場や業務効率の向上を基本コンセプトとし、最新の環境対策、コロナ対策を施した。旧社屋に比べ、一次エネルギーを53%削減できる設計とし、環境省と経産省がCO2削減を目的に推進している建屋のZEB(Zero Energy Building)Ready 認証の取得を予定している。

事務所スペースはワンフロア化し、中央部にホワイトボードを囲むミーティングエリアを設けた。ペーパーレス化を進め、デスクは課単位によるフリーアドレス制とした。

エントランスホールには、社名からとった「幸せを楽しく送る」と揮毫された書を掲示。著名な書道家・武田双雲氏によるもので、親会社の北海道コカ・コーラボトリングをはじめ、グループ各社から寄贈された。武田氏には、不動社長自らが揮毫を依頼した。

また、定格出力10kwの太陽光パネルを屋上に設置、最大発電時には事務所全体の20%相当の消費電力が賄える。停電時に備えて蓄電池も導入。
BCP対策として、災害時用貯水槽やレジリエンストイレ、防災倉庫などを設置したほか、コロナウイルス感染症対策として、CO2濃度連動自動換気、AI 顔認証機能を搭載した体温・マスク検知モニターなどを導入、抗菌・抗ウイルス加工の噴霧コーティングも施した。

竣工式で北海道コカ・コーラボトリングの佐々木康行社長は「旧社屋は築50年を迎え、耐震強度や労働環境などに課題があった。近隣地への移転や賃貸など様々な選択肢があったが、幸楽輸送の事業特性を活かして持続可能な発展を果たすため、独立した社屋を建てることにした。働く人が空間を共有することで、様々な議論や本音での意見交換ができる」と述べ、「環境負荷を抑え、コロナ対応やBCP対策にも様々な工夫を凝らし、グループでも1番進んでいる社屋となった。この社屋を新たな武器とし、グループの成長のけん引役として事業を発展させて欲しい」とエールを贈った。
 
不動社長は「記念の書でいただいた(『幸せを楽しく送る』の)言葉を胸に、事業拡大を図っていきたい。物流はまだ広くやれることがある。一致団結して、新しい社屋で取り組んでいきたい。拡張性の高い建屋となっており、売上高100億円の達成を目指したい」と語った。

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