パナソニック、アインホールディングス、Fujisawa サスティナブル・スマートタウン(SST)協議会は3月4日、小型低速ロボットを用いてエリア内の店舗から住宅へ商品を届ける配送サービスの実証実験を藤沢市のFujisawa SSTにて行うと発表した。
実証実験では、2台の小型低速ロボットを用いて、処方箋医薬品をアイン薬局FujisawaSST店、冷蔵品の弁当を商業施設「湘南T-SITE」から住宅に向けて配送する。屋外での小型低速ロボットによる医薬品の配送は国内で初めての取り組み。
同5日〜26日の期間中の木曜日と金曜日に実施する。医薬品の配送では、患者は医師から電話等により診察、アイン薬局の薬剤師からオンライン服薬指導を受けた後、小型低速ロボットが届ける医薬品を受け取る。診察、服薬指導、医薬品の受け取りまでを非対面で完結することが可能となる。
また、複数店舗と住宅をつなぐ配送サービスを提供することで、「いつでも気兼ねなくなじみの店の味が自宅で楽しめる」「買い忘れてしまった日用品がすぐに自宅に届く」など新たな体験価値の創出を目指す。
実験では、2台の小型低速ロボットが公道を自動走行、ロボットは遠隔管制センターと無線接続されており、オペレーターが走行状態を確認しながら、自動で回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。オペレーターはロボット周辺の方との遠隔での対話が可能。
国内で初めて遠隔からの監視状況下で小型低速ロボットが2台同時に公道を自動走行させる。遠隔管制センターを小型低速ロボットの走行場所から離れた、パナソニックの佐江戸地区(横浜市都筑区)に設置し、遠隔監視・制御を実施する。