北海道はまなす食品 「輸出に取り組む優良事業者表彰」農林水産省輸出・国際局長賞を受賞

生活協同組合コープさっぽろは12月23日、納豆製造販売などを展開する関連会社の北海道はまなす食品(渡邊浩司社長、北広島市)が「令和4年度輸出に取り組む優良事業者表彰」において「農林水産省輸出・国際局長賞」を受賞したと発表。
同14日にザ・キャピトルホテル東急で開催された農林水産物等輸出促進全国協議会総会で表彰を受けた。最高賞の「農林水産大臣賞」に次ぐもので、全国から4事業者が表彰を受けた。

北海道はまなす食品は、2005年障がい者雇用促進法の子会社 特例を受けたコープさっぽろの特例子会社。このため販売先は主にコープだが、「親会社に依存しない販売形態」を目指し、海外への販路を探り、JETROや北海道商工会議所主催の商談会へ参加、2017年度から納豆輸出を本格的に開始した。

同社では、本やネットから輸出のための知識・情報収集。6カ月かけ輸出の知識をつけ、中国向け直接取引を実現。製造業者でありながら、独学で輸出を学び、直接輸出を行い、交渉力をつけたことが強みとなり、取引国を広げた。

輸出用納豆は製造後すぐに冷凍し、自社設備と外部倉庫の活用で月間5コンテナの出荷を可能とした。自社で包装・冷凍・出荷をし、冷凍コンテナで海上輸送、海外では小売店やネットで販売してきた。
冷凍倉庫にコンテナを横付けし自社で積み込む手順とした。他社ではコンテナで冷凍状態にするため冷気を通す空間が必要とするが、既に冷凍した納豆を積み込むことから、空間を必要とせず、積載効率を高めた。

2021年度は12カ国へ輸出。輸出額は約1億4400億円にのぼり、輸出開始の2017年度比2722%の大幅な伸び率となった。事業拡大が障がい者の雇用拡大にもつながった。

今後、受注増に対応するため、2023年7月に近隣に新工場を建て、設備を増強し製造を倍増させる計画、輸出製造専用ラインも新設置する予定。
また、アメリカの現地商社からの求めに応じ、FSSC22000認証取得を目指すほか、ヨーロッパ現地や国内商社の求めに応じ、「植物性エキスのタレ」の開発に着手している。

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