「やさいバス北海道」 スタートへ

北海道コカ・コーラボトリング(佐々木康行社長、札幌市清田区)は5月17日、地域課題の解決に向けた新たな価値創造の取り組みとして、物流を担当するグループ会社の幸楽輸送(不動直樹社長、同)とともに、やさいバス(加藤百合子社長、牧之原市)と協働して、ECと共同配送の一体型青果流通プラットフォームを実現する「やさいバス」の北海道版をスタートさせると発表した。開始日は同20日。

「やさいバス」は、ECサイトからの注文に基づき、地域に設定したルートを巡回する専用車両が、企業の建物や店舗、倉庫など様々な場所に設定された「バス停」を介して、生産者による農産物の出荷及び購入者(飲食店や小売店など)への配達を行う新しい流通の仕組み。

直送される農作物は、生産者が考える食べごろのタイミング、 食べごろの状態で届けられる。
また、生産者と購入者を直接「つなぐ」ことに加え、物流コスト低減、バス停を介した地域コミュニティの創出、共同配送による環境負荷軽減を実現すべく、企業・行政・地域などが有する資産やサービス、商品などをシェアする「循環型ビジネス」としての展開および拡大を目指している。

今回の事業開始に際して、「大丸札幌店」、「大地ノ青果店」、「指定郵便局」などがバス停となっており、大丸 札幌店の「大丸食品フロアほっぺタウン(地下1階)」では、やさいバス特設コーナーが設けられ、届けられた農産物が購入できるほか、「やさいバス」の仕組みや取り組みをパネルで展示する。

同社では「同事業では、グループで持つ経営資源を活用し、北海道内の物流を担うほか、生産者や販売店など多くのパートナーとの連携を強化することで、より良い北海道へ向かう好循環への貢献を目指していく」としている。

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