東洋製罐 独自製缶加工技術でCO2を削減 北海道地区から国内展開をスタート

東洋製罐グループホールディングス(大塚一男社長、東京都品川区)は1月26日、連結子会社の東洋製罐(本多正憲社長、同)が飲料缶の底部をリフォームして強化し、軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術(CBR)を使用したアルミ飲料缶を、国内で初めて東洋製罐千歳工場で生産開始したと発表。これが初めての製品化事例となる。

CBR を使用することで、缶の重量が現行缶11.5gから10.9gとなり、0.6gの軽量化を実現。これにより、1缶当たりのCO2排出量を現行缶より約3%削減した。

また、CBRが適用可能とされるアルミ飲料缶の製品群すべてにCBRを採用した場合、CO2排出量が約4万㌧削減される見込み。

CBRは、従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を提供することができるなど、品質と軽量化が両立できる革新的技術で、アルミ材料の使用量削減にともなう温室効果ガスの排出量減少にも繋がる。

今後、全国の製造拠点への展開により同アルミ飲料缶の普及と、それにともなう最軽量缶の実現を目指すとしている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする