津軽海峡フェリー「室蘭~青森」航路開設へ

津軽海峡フェリー(村上玉樹社長、函館市)は2月2日、新たに「室蘭~青森」航路を開設する予定と発表した。同社では、従来からの「函館~青森」「函館~大間」の両航路に加え、「室蘭~青森」航路の開設を目指す。航路開設時期は10月を予定、北海道・本州間における貨物輸送の新たなルートが誕生する。

「室蘭~青森」航路は205㎞。発着ターミナルは、室蘭港フェリーターミナル、青森港フェリーターミナルを使用する。予定運航ダイヤは、室蘭発が20時・青森着が翌日3時(航海時間7時間)、青森発が9時・室蘭着が15時45分(航海時間6時間45分)。使用船舶は「ブルーマーメイド」を予定。同船は総㌧数8820㌧、全長約144m。車両積載能力は12mトラック71台または乗用車230台、旅客定員583人。

「室蘭~青森」航路に係る国交大臣の許可等については、申請予定としており、決定次第詳細を案内するとしている。同社では、「多様なお客様のニーズに対応した輸送サービスの選択肢を充実させる」ことを目的としている。

室蘭と本州を結ぶフェリー航路は近年、宮古や八戸とを結ぶ航路が開設されたものの、貨物需要が伸び悩んだことなどから、2018年6月から2022年1月のおよそ3年半あまりで撤退。「室蘭~青森」航路はフェリー乗船時間が7時間前後となり、トラックドライバーの休息期間が比較的長く確保できるため、一定の需要が想定できる。

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