日本郵船 グループ国内初のCTV運航 石狩湾新港で

日本郵船(長澤仁志社長、東京都千代田区)は2月15日、世界的な風力タービンメーカーであるシーメンスガメサ社と、洋上風力発電設備向け作業員輸送船(CTV)1隻に関する定期傭船契約を締結したと発表した。
2023年12月に商用運転開始が予定されている石狩湾新港の洋上風力発電施設への作業員輸送に従事する。同社グループとして国内初のCTV運航となる。 

CTVは、洋上風力発電設備の建設や、発電開始以後のメンテナンス用に作業員を輸送するための船で、全長27.10m、型幅9.00m、定員数12人。同社が保有し、グループの北洋海運(中野克也社長、苫小牧市)が船舶管理を行う。

石狩湾新港洋上風力発電事業は、グリーンパワーインベストメントが設立した特別目的子会社(SPC)であるグリーンパワー石狩により開発が進められており、約500haの海域にシーメンスガメサ社製の洋上風車14基を建設・運転・保守することが計画されている。

同船は、洋上風力発電設備の運転開始後の保守作業のため、洋上の作業現場設備と陸上拠点の間を移動する作業員を運ぶ役割を果たす。

CTVは、日本において洋上風力発電設備の建設開始が本格化する2026年頃から約20年で100隻を超えるマーケット規模になることが予想されており、同社では「これを足掛かりとして、今後拡大が見込まれる洋上風力発電事業への一層の展開を目指す」としている。

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