苫小牧港管理組合は3月31日、「苫小牧港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画」を策定したと発表。
令和4年1月に「苫小牧港カーボンニュートラルポート検討会」を立ち上げ、関係団体や関係事業者、関係行政機関等とともに、苫小牧港におけるカーボンニュートラルの実現に向けた検討を行い、5回の検討会における議論やパブリックコメント等を経て策定した。
将来像として、港湾ターミナルのカーボンニュートラル化とともに、苫小牧港の優位性を活かしていく「北海道・北日本への次世代エネルギーの供給拠点」、「わが国の次世代エネルギーの備蓄拠点」、「カーボンリサイクルコンビナートの形成」―の3つを掲げた。
苫小牧港における温室効果ガス削減目標を、2030年度に2013年度比48%削減、2050年度にカーボンニュートラルと設定した。公共ターミナルを経由して行われる物流活動(海上輸送、トラック輸送、倉庫等)も対象となる。
来年度以降は、苫小牧港におけるCNPの実現に向けて、法定協議会である「苫小牧港脱炭素化推進協議会(仮称)」を立ち上げ、さらに「水素・アンモニアの拠点化に向けた検討WG(仮称)」と「ブルーカーボン生態系の創出に向けた検討WG(仮称)」を設置する。苫小牧港脱炭素化推進協議会と苫小牧港におけるカーボンニュートラルポートの実現に向けたワーキンググループは、今後構成員の選定等、各種準備を進めていくとしている。