セイノーHD 、道北集約発送・地域配送改善プロジェクト、道北バス 旭川で「路線バスによる貨客混載」プロジェクト

セイノーホールディングス(田口義隆社長、大垣市)は5月18日、道北集約出荷・地域配送改善プロジェクト(参加事業者=ブルーチーズドリーマー、レストランチライ、アーグ、世界一の村)、道北バス(佐々木求社長、旭川市)と連携して、集荷における共同配送の仕組みを構築すると発表した。

同市の江丹別地域で生産されたブルーチーズなどの産品を、生産者が集荷及び路線バスへの積み付け行い、貨客混載輸送にて出荷するもの。全国各地で取り組まれている貨客混載輸送の多くは「配達」を目的としたものだが、今回のプロジェクトでは「出荷」に関する業務効率改善やコスト削減などの仕組みの構築を検討する。

江丹別と旭川中心部は片道25㎞あり、集荷には往復50㎞の走行と現地の積込を含め約2時間半の時間が必要となるが、今回の貨客混載輸送ではこの時間を大幅に短縮、集約出荷や貨客混載輸送の活用を進める。地元事業者が主体となって出荷することで、「定期的な運賃収入増加による路線バスの存続」「ドライバー不足」「集荷車両のCO2削減」といった課題の解決を進める。今後、この取組への参加事業者の拡大や他地域への展開を目指す。

セイノーHDが物流業の調整を行い、2022年6月から各事業者が個々に発送していたものを同社が一括して受託していたが、今回の貨客混載輸送を組み合わせることで、さらなる業務改善を図る。

出発式を同17日、道北バス江丹別バス停前で開催し、セイノーHDの河合秀治執行役員、ブルーチーズドリーマーの伊勢正平代表、道北バスの佐々木求社長が出席。バス輸送用段ボール(100サイズ)8箱、約50㎏を出荷した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする