北ト協は5月19 日、北海道トラック総合研修センターで「改善基準告示の改正」に係る説明会を開催した。北海道労働局労働基準部監督課の渡辺英樹特別司法監督官が改善基準告示のポイントについて講演。36協定届の様式が改正されたことを強調し、記載方法や気をつける点などを解説した。
渡辺氏は「来年4月からのドライバーの時間外労働の上限規制と合わせて、新しい改善基準告示が適用される。大きな変化となるが、上限規制、改善基準告示ともに内容をしっかり理解し、準備をしていただきたい」と呼びかけた。
質疑応答では、「時間外労働960時間を守るために、新たにドライバーの休日を5日間増やすことにしたが、それでは年間の総拘束時間が原則の3300時間や例外の3400時間より大きく少なくなる。上限規制の960時間と改善基準告示の拘束時間のどちらを重視して対策すべきか」といった質問がなされ、渡辺氏は「時間外労働960時間を超えることはできない。これを順守する中で、年間の総拘束時間が短くなることもある。拘束時間をより確保したい場合は、法律上の基準を満たした上で休憩時間を延ばす対策を取るなど、労使間で話し合ってほしい」と回答した。