大和ハウス工業は6月9日、北広島市輪厚工業団地内において、マルチテナント型物流施設「DPL札幌南Ⅳ」を着工すると発表した。同日に着工し、竣工は2024年5月31日の予定。入居は同6月1日からを予定。最大2テナントの入居が可能。
敷地面積は2万9804.93㎡、延床面積は2万160.00㎡、鉄骨造平屋建てで両面トラックバースを採用。冬期の雪の吹き込み対策として、トラックバース前方にシャッターを設置するなど、地域特性にも考慮した設計とした。
同社は道内において、マルチテナント型物流施設「DPL札幌東雁来」「DPL札幌レールゲート」やBTS型物流施設など合計10棟、総延床面積約30万㎡の物流施設の開発を手掛けている。2015年には、北広島市輪厚工業団地内の約20万㎡の用地を「D-Project Industry 札幌南」として取得し、マルチテナント型物流施設「DPL札幌南Ⅰ」、「DPL札幌南Ⅱ」、「DPL札幌南Ⅲ」(2023年8月竣工予定)の開発を進め、このたび工業団地内4棟目となる「DPL札幌南Ⅳ」を着工することとなった。
同施設は、道央自動車道「輪厚スマートIC」「北広島スマートIC」に近接していることに加え、札幌市街地から約22㎞と、降雪時も市街地へ安定した配送が可能な距離に位置している。また、道央自動車道を利用することで、新千歳空港や苫小牧港、小樽港へもアクセスしやすいため、札幌市街地への近距離配送だけでなく、国内外の広域輸送や物流拠点としても優れた立地としている。また、国道36号線にも至近した立地のため、道内の主要拠点へのアクセスにも優れている。
あわせて、「新千歳空港」から約30km、道内の港湾取扱貨物量の約半分を占める「苫小牧港」から約48km、「小樽港」から約58km、「石狩湾新港」から約43kmと、陸路だけでなく空路・海路輸送においても利便性が高い立地にあるため、国内外の広域輸送や配送拠点としても機能するとしている。