enstem スマートウオッチ活用の運転手の健康・労務管理システム提供 北海道銀行と提携

enstem(山本寛大社長、東京都中央区)は9月8日、スマートウオッチ(腕時計型端末)を活用した運転手の健康・労務管理システムを提供するため、北海道銀行と業務提携契約を締結したと発表。
北海道銀行を通し、北海道内の物流業者、バス、タクシー事業者などに対して、運転手管理ソリューションを提供していく。2023年3月までに50社、翌年度にはさらに100社の顧客獲得を目指すとしている。
enstemは、2019年に設立、運転手の健康と安全を最優先に考えたシステムを開発している。北海道銀行を含めた地方銀行が開催するビジネスコンテスト「X-Tech Innovation 2022」において、昨年12月に開催された北海道地区最終選考会に同システムを出展、最優秀賞に選出された。

同システムでは、運転手がスマートウォッチを装着することで、脈拍や血圧などの生体情報をリアルタイムでモニタリングし、人工知能(AI)を活用して「ヒヤリ・ハット事例」などを早期に検知できる。緊急時には管理者および運転手に直ちに通知を送り、危険な状況から守ることができる。

また、端末からは運転の始終時間や運転手の位置情報、走行経路などのデータが収集でき、これにより、業務日報の簡素な作成が可能になり、運転中に危険を感じた場所を特定することもできる。

同社では、「北海道銀行との提携を通じて、安全な運転環境の確保と運転手の健康促進に貢献していく。今後も、革新的なテクノロジーを活用して、物流業界に新たな価値を提供していく」としている。

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