ツルハHD・イオン・ウエルシアHD資本業務提携へ 物流効率化の取り組みも

ツルハホールディングス(鶴羽順社長、札幌市東区)、イオン(吉田昭夫社長、千葉市美浜区)及びウエルシアホールディングス(松本忠久社長、東京都千代田区)は2月28日、経営統合の協議を開始することに合意し、資本業務提携契約を締結することを決定したと発表。

ウエルシアHDはツルハHDの完全子会社としてツルハグループに入り、また、ツルハHDはイオンの連結子会社となるとともに、イオングループのヘルス&ウエルネス事業の中核子会社となる。遅くとも2027年12月31日までに、これら契約を締結することを目指し、協議・交渉することに合意している。

3社は、ドラッグストア業界においては、出店余地の減少、薬価の引き下げ、価格競争の激化等、事業環境の厳しさは増す一方、このような環境下においても、誰もがヘルス&ウエルネスのサービスを等しく受けられる社会を実現するためには、既存の業態の枠組みの中での成長にとどまらず、自らの業態の抜本的な変革を推進していく必要があると考えるに至った。
各社の持つ経営資源を最大限に活用し、連携することにより、様々な分野でシナジーを発揮して、「日本最大のドラッグストア連合体」を創成し、競争力の獲得、アジアNo.1のグローバル企業への成長を目指す

今回の資本業務提携契約において合意している業務提携の範囲は、「店舗開発、調剤併設化等に関する相互協力」「商品や電力の仕入れ・開発等の相互協力」「物流効率化の相互協力」「決済・ポイントシステム・デジタルマーケティング・保険等に関する提携」「プライベートブランド商品の共同開発や相互供給の推進」「DX・ECの推進等に関する相互協力」「経営ノウハウの交流」「フード&ドラッグ業態の研究と推進」「人材及び人事情報の交流」といったもの。
実際の実行項目の選択、時期及び条件等の詳細については、別途、3社の間で誠実に協議し、決定していく。

ツルハHDの⼦会社のツルハと、ウエルシアHDの⼦会社のウエルシア薬局は2022年10 ⽉に店舗密度が低く、配送トラックの積載率が低い⻘森県下北エリアでの共同配送を開始したこともあり、今後、3社の間での物流効率化の取り組みが進むことが見込まれている。

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