「苫小牧港港湾脱炭素化推進計画」「苫小牧港における次世代エネルギーの供給拠点の形成に向けた検討WG総括報告書」策定

苫小牧港管理組合は3月27日、「苫小牧港港湾脱炭素化推進計画」を策定し、あわせて「苫小牧港における次世代エネルギーの供給拠点の形成に向けた検討WG総括報告書」を公表した。

「苫小牧港港湾脱炭素化推進計画」は、昨年3月の「苫小牧港CNP形成計画」の策定に続き、港湾法改正を受ける形で8月に苫小牧港港湾脱炭素化推進協議会を立ち上げ、港湾関係団体や民間事業者等とともに、苫小牧港におけるカーボンニュートラルポートの形成に向けた検討を行い、計2回の同協議会における議論を経て策定した。

「公共ターミナルにおける施設管理や事業活動」に加え、「公共ターミナルを経由して行われる物流活動(海上輸送、トラック輸送、倉庫等)も対象。目指す将来像として、「脱炭素化された港湾ターミナルの形成」「北海道・北日本への次世代エネルギー(水素・アンモニア等)の供給ハブの形成」「CCUSバリューチェーンの形成」―の3点を掲げ、対象範囲全体のCO2排出量を2030年度に2013年度比48%減、2050年度に)カーボンニュートラルとする具体的な目標数値を設定。

将来的な取り組みとして、「ホイールローダのHV化」「フォークリフトのFC化」「出入りするトラックのHV化、FC化」「RORO船のLNG燃料転換」「電気運搬船による再エネの海上輸送と臨海部での利活用」などを挙げている。

「苫小牧港における次世代エネルギーの供給拠点の形成に向けた検討WG総括報告書」は、苫小牧港における脱炭素化に資する取組の一つとして、昨年7月に同WGを立ち上げ、苫小牧港における次世代エネルギーの受入・貯蔵・供給の手法等について検討を行ってきた。計4回の議論の結果として、総括報告書を作成した。

苫小牧港の特徴・ポテンシャルや、次世代エネルギーの受入(製造)・貯蔵・供給等について整理し、「本報告書の作成・公表を通じて、この転換期における次世代エネルギーの需要創出・拡大に向けた側面的な支援につながることを期待したい」としている。

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