北済協総代会 減収増益の決算 契約台数が全種目で減少 低い事故発生率をキープ

北済協(大友龍之理事長)は6月25日、札幌パークホテルで第52回通常総代会を開いた。
令和5年度は、廃業16社を含めた30社近くが脱退し、組合員が減少した影響もあり、任意共済の契約台数が対人・対物・車両・搭乗者の全種目で減少、掛金も全種目で減少した。一方で、事故の賠償負担額となる正味支払共済金も大きく減少し、経常利益4億6900万円の減収増益となった。

自動車共済事業の正味共済掛金は25億6300万円と前年度より1億500万円の減少。台数ベースでは6万4849台と同1・7%の減少となった。
事故発生率(100台当たりの事故件数)は、対人事故で0・92となり、全国15単協中12年連続でナンバー1となった。対物事故は6・91で同じく全国単協でナンバー1。車両事故は5・23と全国4位と上位をキープした。これら事故発生率の低さが業績を支えた。
当期未処分剰余金として3億9300万円、利用分量配当金として2億8900万円をそれぞれ計上した。

令和6年度は、自動車共済事業の契約台数6万4760台、掛金25億500万円を計画。自賠責共済事業では契約件数1万7000件を計画。事故防止事業では、対人事故発生率1・0%以下、対物事故発生率7・0%以下、車両事故発生率5・0%以下に目標を設定、安全運転講習会を250社350会場で開催する計画。経常利益は2億7100万円を計画。

大友理事長は「円安の進行、原材料価格の高騰、人手不足、人件費の高騰など経営環境が厳しい中、組合員の廃業や倒産が増えた。契約台数は全7支部で減少し、掛金も減少したが、事故による賠償負担を抑えることができ、収益の底上げに繋がり、前年度を上回る利益を出すことができた」と述べた。

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