山善「札幌デポ」が稼働

工作機械・工具や産業機器、住設機器・家庭用機器などの専門商社である山善(岸田貢司社長、大阪市西区)は6月26日、札幌支店内の倉庫に簡易LMS(統合物流管理システム)・WMS(倉庫管理システム)を導入し、「札幌デポ」としての稼働を5月1日より開始したと発表。
主に機械工具類の在庫アイテム数を拡充するとともに、即納体制の強化を図る。

同社は2023年1月にLMS・WMSを導入し、物流資産を事業部横断でシェア運用した「岡山デポ」を稼働、自社配送エリアの拡大並びに、より幅広い商品の即納体制(当日配送)の強化を実現した。
2024年3月に稼働した「金沢デポ」「仙台デポ」に続き、札幌支店内の倉庫に簡易LMS・WMSを導入し、「札幌デポ」として新たに活用していく。

札幌支店内の倉庫は、従来より主にツール&エンジニアリング事業部の取り扱い商品を在庫していたが、LMS・WMSの導入とともに、アイテム構成も見直すことで、現場に即納が必要な切削工具、測定機器、作業工具などの機械工具類を中心に、在庫アイテム数を従来の約2000から約5000に拡充。小規模配送拠点として活用する。
また、札幌市近郊において、当日配送機能を強化しながら、リードタイムの短縮など、サービスレベルの向上を図る。

同社では、「今後も地域密着型の小規模配送拠点である『デポ』を全国各地に構えることにより、短距離配送を実現しつつ、2024年問題に対応するほか、輸配送時のCO2削減などにも注力していく。引き続き、大規模配送拠点を『ロジス』、地域密着型の小規模配送拠点を『デポ』と呼称し、物流網の最適化を図っていく」としている。

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