コープさっぽろ「データ社会活用アイデア大賞」受賞 A I活用で配送効率7%向上

コープさっぽろ(大見英明理事長、札幌市西区)は10月21日、データ社会推進協議会(DSA)が発表した2024年度DATA-EXで「データ社会活用アイデア大賞」を受賞したと発表。
北海道全域・47万世帯の組合員への宅配システムトドックにおけるAI活用プロジェクトが評価された。

同賞は、データ社会に資する活動・研究・事業で顕著な業績を有する個人や組織を表彰するため、DSAが2021年から始めたもの。表彰式は同7日、東京大学本郷キャンパスで行われた。

コープさっぽろでは従来、配送ルートは人手で管理し、「新規加入や退会に伴うルートの変更」により、配送効率が悪化する課題があった。
問題解決のため、スタートアップの調和技研(中村拓哉社長、同北区)と共同でAIによる配送ルート最適化に取り組んだ。配送先や道路条件、独自の配送要件を「絶対条件」と「考慮条件」としてAIに組み込み、最適ルートを自動生成した結果、配送効率が7%向上し、配送キャパシティも3%改善した。
また、ルートの乱れが著しい拠点では、配送ルート再編もAIで行えるようになり、従来は約3か月を要していた作業が、担当者によるAI生成ルートの確認と微調整のみで対応可能となった。

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