札ト協は10月24日、京王プラザホテル札幌で「北海道の物流の現状と課題について」と題したセミナーを開いた。東京海上日動火災保険との共催で、北ト協が協力した。流通経済大学流通情報学部の大島弘明教授が「北海道物流の現状と課題・今後目指すべき取り組み」をテーマに講演した。
大島教授は「960時間の時間外労働を守るのがやっとでは人は集まらない。ドライバー確保に向けて、他産業並みの時間外労働の上限である720時間を目指し、いち早く待遇改善を進めてほしい」と述べたほか、「流通業務総合効率化法の改正が進められ、すべての産業が物流効率化に向けた努力義務が課されるが、まだ一部の荷主しかこの動きを把握していない。荷主に何をしてもらうべきかを考え、提案を行なってほしい。厳しい状況は改善が可能であり、変わるべきだ」と強調した。
札ト協は12月18日にも同教授を招いた第2弾のセミナーを開催する。「荷主と運送事業者による物流効率化セミナー」と題し、会員と荷主企業を招き、札幌ガーデンパレスで開催する。