道内の物流関係者の集まりである北海道物流人倶楽部(斉藤博之代表幹事、北海道物流開発)は11月8日、札幌パークホテルで56回目の例会を開催した。
運送会社を中心として、荷主企業、物流子会社、物流機器やサービスを扱う企業などから約50人が参加し、近況報告会と懇親会が行われた。
同会は従来、道内の「物流人」に向けた研修や交流の場として隔月で開催してきたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、しばらく休止とし、約8ヶ月ぶりの開催となった。また、コロナ禍の間、「オンラインでの開催」「スクール方式での開催」「重箱による個食の実施」など、接触を控える形で運営してきたが、今回は十分なコロナ対策を行いながら、約1年10カ月ぶりに「円卓で交流を図る」形とした。
近況報告会では、「コロナで社外の動きが分からず、物流業界がどのような影響を受けているのかずっと考えていた」「緊急事態宣言が終わったが、まだ飲料の荷動きが落ち込んだまま。年末に向けての回復を期待している」「燃料コストがこれだけ高騰しているので、ト協会で声を上げる必要があるのではないか」といった発言があったほか、それぞれが手がけるサービスの紹介が行われた。
斉藤代表幹事は「当倶楽部は、『物流』を横串として出会える場所として運営してきた。来年でスタートしてから10年が経過する。久々に交流を深めてほしい」と挨拶を述べ、吉谷隆昭幹事(丸吉ロジ)は「ようやく交流の場を設けることができた。私はこの倶楽部での立ち話をきっかけとして、『鉄道コンテナで鉄を運ぶ』という新しい案件をはじめることができた。人と人との話から、色んなビジネスチャンスが生まれるので、大いに活用してもらいたい」と述べた。
サッポログループ物流北海道支社の阿部賀透支社長の発声により、乾杯を行なった。