雪印メグミルク(佐藤雅俊社長、東京都新宿区)は11月14日、大樹町内の酪農家から産出されたバイオメタンガスの活用を2024年12月末から大樹工場で開始すると発表した。
同工場では、ホエイから有用成分を回収した残さをメタン発酵させ、バイオガスとして活用する取り組みを進めている。このたび、酪農家でふん尿処理時に発生したバイオメタンガスと同工場のバイオガスを混合させ、メタンガスボイラの燃料として利用することに成功。なお、2種類のバイオマス燃料を同時に使用するのは国内で初めての試み。
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大樹町は、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言。町内の酪農家から産出されたバイオメタンガスを気体のまま有効活用することで、ゼロカーボンシティ実現へ貢献できる。近距離移動であるためCO2排出も少なく、地産地消の循環型モデルケースとなる。
なお、バイオメタンガスは、エア・ウォーターが十勝地方において、製造から輸送、供給に至るサプライチェーンを構築しており、専用のガス吸蔵容器で同工場へ輸送する。