萠運輸 カンボジアカシューナッツ事業 クラウドファンディング実施 100万円調達目指す

カンボジアでカシューナッツの農園開発を進める萠運輸(近澤洋太社長、苫小牧市)は、2月末までクラウドファンディングを活用し、資金調達を行っている。
農地の購入・整備費、苗木購入費、人件費の一部に宛てるほか、事業の認知拡大による「長期的なブランディング確立」「一般消費者に対する認知」といった効果も狙っている。

100万円を目標としており、支援者には、収穫された「カシューナッツをプレゼント」するほか、農園に「名前を記載した看板の設置」、「カシューナッツの木のオーナーとして名前プレートをかける」といったリターンを設定した。

同社は昨年11月、カンボジアに16ヘクタールの農地を購入。開墾・整地を進め、約2000本の苗木を植える体制に入っている。
日本式農業を取り入れた高品質・効率的な生産モデルを構築し、カンボジアカシューナッツのブランド化を目指している。無農薬を実現するため、虫除けに「虫を寄せ付けない木」と言われるニームの木の植樹も行う計画。
初収穫は2020年春となり、「実のみで3~4トン程度」を予定。
「MOE」のブランドで自社生産のカシューナッツを全国に流通させたい考えだ。

近澤社長は「クラウドファンディングをスタートさせて2週間で50%以上の達成率となった。支援者には感謝したい」と話している。

同社は、この事業を通じて「日本式農業を取り入れたカシューナッツの効率的な栽培のモデルケースを作り上げることで、カンボジアの農業を発展させ、農家の暮らしを豊かにしたい。また、苫小牧で製品化する事により地元経済を盛り上げたい。本当に安心・安全な良品を育て、ブランド化を目指す」としている。

将来的には「スイーツ店とタイアップした製品開発」「化粧品や健康食品への加工」「カンボジアでのカフェ等の建設・観光地化」などを視野に入れている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする