北電 専用の石炭輸送船「ぴりかもしり丸」竣工 最先端の船舶用バイナリー発電システム搭載でCO2削減

北海道電力は1月23日、専用の石炭輸送船「ぴりかもしり丸」が長崎県西海市の大島造船所において竣工したと発表。
同船は今後、苫小牧港を母港とし、主にオーストラリア、インドネシアなどから同社苫東厚真発電所向けの石炭を輸送する予定。

同船は、北海道電力初の石炭専用船として1984年に竣工した初代「札幌丸」、2002年に竣工し現在まで同社の石炭輸送の中核を担ってきた2代目「新札幌丸」に続く3代目の専用船。
全長234.99メートル、全幅43.00メートル、型深さ18.40メートル、載貨重量トンは8万9372トン。

北海道命名150年の節目の年を記念して、北海道に根ざす企業として先人に敬意を表し、「アイヌ語」を用いて命名した。「ぴりか」は「美しい」、「もしり」は「大地」の意味。

同船にはエンジンの排熱を利用することでエネルギーを再利用する先進技術「舶用バイナリー発電システム」を搭載。発電した電力を船舶の補助電源などに活用して使用燃料を削減することで、約2%の二酸化炭素(CO2)排出量削減が見込まれる。

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