JL北海道実務者大会 「2024年問題」対策学ぶ

JL北海道地域本部(細貝大衛本部長、光輪ロジスティクス)は5月20日、ホテルノースシティーで2023年度第1回実務者大会を開催、約100人が参加した。

グローアップ社会保険労務士法人(東京都港区)の岡本重信代表が昨年11月の実務者大会に続いて「2024年問題対策セミナー」と題して講演。
時間外労働の上限規制や改善基準告示の改正などドライバーの労働環境改善に付随して、運送会社の売上とドライバーの賃金が減少する可能性があるとし、「これまでの法令改正と比べて一番インパクトがある。労働監督行政や未払い賃金訴訟が厳しくなることは確実で、労働時間管理をせずにやり過ごすことは不可能。IT機器を活用した正確な労働時間管理と適正な賃金制度の見直しに取り組んで欲しい。また、予めドライバーの拘束時間や残業時間の年間計画を立てておく必要がある。特に休憩時間のルールについて、労使間で合意し、毎日細かく記録するように」と述べた。

また、労働時間削減に向けて、厚労省が作成した「トラック運転者の労働時間削減に向けた改善ハンドブック」を活用するよう勧めた。

細貝本部長は「これまで18年間にわたって実務者代表を務めてきた菅原美智幸氏(緑東運輸)が退任する。北海道の実務者がまとまって来られたのも彼の努力の賜物。感謝申し上げる」とあいさつし、後任に福田靖裕氏(丸日日諸産業)が就くことを紹介した。

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